江戸時代、旧水戸街道沿のお寺に一本の松の木がありました。その松は、たいそう大きく立派な木でした。松は、あまりにも立派に成長しすぎてお寺の外側に伸び、水戸街道にまで枝を張り出すようにりました。このままでは、参勤交代の時に槍持ちが通れなくなる怖れがありました。大名行列で長い槍を横に倒すことなど許されるはずがありません。では、松を切るしかないと決まった時、それを止めたのが水戸光圀公でした。松の木に槍を立てかけて休み、出発する際に松の向かい側に回ってから長槍を手にすれば良い。そうすれば、槍を横に倒したことにならないとの黄門様の言葉で、松は救われました。そして「槍かけの松」と呼ばれ親しまれました。この地で生まれた「かどやの槍かけだんご」は、すぐに売り切れてしまうほど人気の足立区北千住の名物です。