聞き慣れないけれど、とても身近なFRP防水とは?

FRP防水は、私たちの身近なところによく使われている防水施工です。住宅でも、いろいろな箇所で活躍しています。優れた機能性を持つFRP防水について知っておきましょう。

■FRPとは

FRP(Fiber-Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)は、あまり気がつかれませんが身近なところにたくさん使用されている素材です。ガラスを素材とする繊維をプラスチックに練り込むことで強くしたもので、とても丈夫で耐水性・耐候性が高く、加工が容易なのが特徴です。船や浴槽、車やシステムキッチンのワークトップにも使用されています。住宅の中では、FRPは平屋根やベランダにも使われています。

■FRP防水のメリット・デメリット

◎メリット

・強度がある

・軽い

・腐食しにくい

・固まるとプラスチックになるので丈夫で、上を歩くこともできる

 

軽くて丈夫なので、建築の防水工事にはよく使われていますし、車の走行にも耐えるので、屋上駐車場に施工されることも多いです。また、防水工事では、次のようなメリットがあります。

・シームレスな防水層が作れるため、防水性が高い

・硬化が早いため、短期間で施工できる(通常1〜2日程度)

 

◎デメリット

・硬化するまでの間、独特な臭いがこもる

・紫外線でトップコートが劣化してひび割れるので、トップコートのメンテナンスが必要

 

■屋根防水の種類

1.塗膜防水

塗膜防水は、防水材を吹き付けて固めることで防水膜を作る方法です。ウレタン防水とFRP防水があります。吹き付けるタイプの防水工事は、下地の形を選ばず凸凹した場所にも行えるのがメリットです。

FRP防水では、トップコートとして、ポリエステル系もしくはウレタン系が使われます。一般に、ポリエステル系は劣化により割れが生じやすいので、新規でFRP防水を行う場合にのみ使われ、塗り直し工事の場合にはウレタン系が使われます。

 

2.シート防水

防水シートを貼る防水方法です。シートには、塩化ビニールシートとゴムシートの2種類があります。

 

3.アスファルト防水

アスファルトを混合させたルーフィングと呼ばれる防水シートを何枚も貼る方法です。トーチ工法と常温工法の2種類の施工方法があります。トーチ工法はバーナーでシートを焼きながら、シートを貼っていく方法です。

 

■こんな現象が見られたら、劣化のサイン
◎表面にヒビが入ってざらついている

こうした現象が見られる場合は、FRP防水のトップコートが劣化をしています。まだ劣化の程度が表面にとどまっているため、トップコートだけを塗り直せば問題ありません。

◎表面が剥がれてめくれ上がっている、下地が見えている

可能性がある場合やこちらの現象が見られるときは、FRPそのものが劣化している可能性があります。この場合は、FRP防水をし直さなければなりません。

 

(まとめ)

FRPは、高い耐水性・耐候性、耐蝕性がある優れた工法です。比較的最近使われるようになった防水材ですが、今後もさまざまなところで活用されていくことでしょう。