ビルの屋上にはこの防水を!シート防水とは?

防水工事の一つに、ビルの屋上によく使われるシート防水というものがあります。あまり一般には馴染みがないですが、ビルにはよく行われている防水工事です。概要をご紹介しましょう。

■シート防水ってどんなもの?

防水工事には、塗膜防水・アスファルト防水・シート防水があります。シート防水は、防水シートを貼付ける工法です。防水シートにはゴムシートと塩化ビニルシートがあります。他の工法のように防水材を塗るのではなく、シートを貼る方法になります。現在よく使われてるのは、塩ビシートです。防水シートは1.2mm~2.5mmくらいの薄いシートで、伸縮性があります。

■2つのシートの違い

◎ゴムシート

合成ゴム系を素材とするシートです。施工には、密着工法と絶縁工法があります。一枚だけで防水層を作ることができ、柔軟な素材なので下地と密着します。絶縁工法は、下地に防水シートを密着させないで浮かせる方法で、下地にひび割れが生じても防水層に影響を受けないで済むというメリットがあります。

◎塩化ビニルシート

塩化ビニル樹脂を素材とするシートです。施工には密着工法と機械固定工法があります。密着工法よりも、機械で瞬時に貼付ける機械固定工法のほうが密着度が高く、剥がれにくいという特徴があります。

 

■メリット・デメリット

◎シート防水一般について

メリットは、シートなので比較的安価なこと、施工が容易なので工期が短くて済むことなどです。デメリットは、凸凹している面には使用できないこと、シートにつなぎ目ができるので防水性がやや劣ること、傷がつきやすいこと、やや劣化のスピードが早い(10〜15年程度)ことなどがあげられます。劣化に関しては、シートそのものの劣化のほかに、シート同士をつないでいる部分の接着剤の劣化にも注意が必要です。

◎ゴムシート

メリットは、伸縮性があるので接着性が高いこと、デメリットは、塩ビシートよりも薄いので、傷に弱いこと、業者による仕上がりの差が大きいこと、人の歩行には向いていないことなどです。特に、ゴムシートは鳥がつついて穴を開けるという被害が多く報告されています。また、納まり部分などの施工が難しく、うまく貼れないと防水性能が劣ってしまいます。

◎塩化ビニルシート

メリットは、厚みがあってシートの耐久性が高く、傷がつきにくいこと、燃えにくいこと、再防水工事に使う場合も、そのまま上から貼れること、軽歩行には耐えることなどです。デメリットは、ゴムシートよりも価格が高いことなどです。

 

(まとめ)

シート防水は平らなところに施工するには容易な方法ですし、安価なので屋上など広い面積の防水工事に活躍します。ぜひ、基礎知識は持っておきましょう。