【家の耐久性を高める、大事なシール工事とは】
外壁塗装工事には、シール工事(シーリング工事)というものがあります。 家の耐久性に大きく 関わる大事なシーリングを取り替える工事ですが、一体どのような工事なのかご紹介します。
■シーリングとは
◎目地を埋めること
シーリングとは、継ぎ目などの目地を目地材を充填して埋めることをいいます。建物はいくつもの パーツで作られていますから、つなぎ目やすき間ができます。このつなぎ目・すき間をきちんと 埋めておかないと風雨や風が家の中に入り込んでしまいます。この工事をシール工事(シーリング 工事)といいます。コーキングもシーリングとほぼ同じものを指します。
◎シーリングの箇所
シーリング工事は、窓サッシの周り、ドア枠周り、サイディング外壁、ベランダのほか、スレー ト屋根(薄い板のような屋根材を使う屋根)の板金が風で浮かないよう固定するためにも使われ ています。
◎シーリングの役割
sealとは密閉する、密封するという意味で、シーリングは次のような役割を果たしています。
・家の防水性能を高める
・家の気密性を高める
家の作りに生じるすきまを埋め、外から水や風が入らないようにする。それがシーリングの役割 です。防水性と気密性という建物の重要機能を担っている大事なものなのです。
■シーリング工事とは
◎シーリングは劣化する
シーリングは、年数が経つとともに劣化します。特に、新築時に行われるシーリング工事では、 シールの上に塗装がされていません。風雨や紫外線を受けて年々劣化していきますので、一定年数 が経ったら、シールの打ち直し(打ち替え)工事が必要になります。特に、シーリングは紫外線 に弱いので、日当りがよい家、日当りがよい側ほど、シーリングは劣化が早く進みます。
◎劣化を放置すると…
・防水性が低くなり、雨が壁や屋根、建物にしみ込んでくる
・カビ、サビ、コケが発生する、腐食する
・サイディングパネルが反り返る
◎打ち替え工事のサイン
一般に、シールの打ち替え工事は10年ごとに必要になるといわれています。ただし、家の向きや 紫外線の多さ、気候などによって劣化の速度は異なります。シール工事の必要性は、その家ごと に個別に判断しなければなりません。
次のような現象が見られたら、すでにシーリングが劣化していますので、打ち替え工事を検討し ましょう。できれば、こういった現象が起こる前に、早めに打ち替えを行ってけば、より長持ち させることができます。
・肉やせ
・はく離
・ひび割れ
・変形、変色
・破断
■シーリング工事の方法
シーリング材には、ウレタン・変形シリコンの2種類があります。それぞれ1液・2液の2種類があ ります。シーリング工事は次のような手順で行います。
1.今あるシーリング材を除去する
2.すき間の両端をマスキングテープで養生する
3.プライマー(下塗り)を塗る
4.すき間にシーリングを充填していく
(まとめ)
美しい家を長く保つのに欠かせないシール工事(シーリング工事)。小さな溝ですが、とても大 きな役割を果たしています。外壁や屋根を点検するときは、シーリング部分も忘れずにチェックす るようにしましょう。