【リフォームの声】一人暮らしの母のために

私の母は、実家で一人暮らしをしていました。特に大病を患う事もなく、比較的元気に暮らしていました。しかしある時、軽い脳梗塞をおこしてしまいました。

重篤な後遺症は残りませんでしたが、それ以降一気に足腰が弱り歩行がおぼつかなくなってしまいました。そこで、私達が生活介助をしつつ、少しでも長く実家で暮らし続けられるように可能な限りのバリアフリーの改築を行う事にしました。

玄関先には手すりを付け、また上がりたての段差を小さくするため、手すり付きの広い踏み台を設置して段差を小さくしました。実家は平屋建てで、キッチン以外は畳敷きで、部屋間の段差はありませんでしたが、フローリングのキッチンと居間の間には大きな段差があり、またその間を仕切るガラス戸は幅が広く重い状態でした。

これは元々コンクリートのたたきにキッチンがあったものを、両親がフローリングの床を張って改築したのですが、天井が低くなりすぎるために、段差がある状態でフローリングを張ったためでした。

天井はさらに低くなりますが、キッチンのフローリングの上に新たにフローリングの床を設けて、茶の間との段差をなくしました。そして仕切りのガラス戸は危険なために、軽く動かせてガラスの代わりにプラスチックを嵌め込んだ少し狭めの建具に入れ替えました。

また用を足して立ち上がる際に、利用するための手すりも付けました。そして介護用ベッドを置いた8畳の生活空間を起点に、トイレや茶の間やキッチンへの動線に手を添える事が出来る様に家具等の配置を変える事で、少しでも安全に動けるようにしました。

しかし入浴は一人では危険なために、リフォームをせずに、デイサービスに通い、その時に入浴させてもらう事としました。

このバリアフリーのリフォームを通じて、強く感じたのは、万が一車椅子生活になった事を考えると、廊下の幅は広めにし、トイレも可能な限りい広く取り、そのドアも引き戸としておくべきだと言う事です。

実家は古い住宅で、そこまでのリフォームは無理でしたが、新築時に老後にこうしたリフォームをすればバリアフリーが簡単にできるような配慮をしておく事が大切だと感じました。